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人生とオムレツは、タイミングが大事
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 11月9日、「アジア競馬会議記念デー」と銘打たれた、東京競馬場。
 オグリキャップが、引退式以来、17年ぶりに、やってきました。

 4Rのパドックは、午前中とは思えない、メインレースなみの人だかり。そして、馬がいなくなっても、ほとんど、ひかない。
 みんな、この後の昼休みにでてくる、オグリキャップを待っているのです。

 正直にいってしまうと、いまさら、オグリキャップに、そんなに人が集まるとは思っていなかったので、この状況には、びっくり。急遽、4Rのレース観戦を断念、急いで馬券を買って(それでも馬券は買う(笑))、パドックにはりつくことにしました。

 4Rが終わるのと、ほぼ同時に、オグリキャップ登場。
 過度な拍手と声援は控えるよう、パドックの電光掲示板で注意があったため、わずかに拍手が起こったくらいで、静かに周回が始まりましたが、待ってましたとばかりに、ものすごい、カメラのフラッシュ。ほんとは、フラッシュも禁止なのですけどね。

 雄大になった馬体。
 そして、なにより、毛色。
 真っ白でした。

 最後に、オグリキャップを現地でみたのは、90年、11着に敗れたときのジャパンカップで、あの有馬記念、奇跡のラストランのひとつ前。
 当時の面影は、さすがに、もう感じられません。
 もっとも、オグリキャップに言わせれば、「おまえもな」っていったところでしょうが。

 何度かみている現役時代のオグリキャップですが、印象に残っているのが、89年のオールカマー。
 最後の芦毛対決でタマモクロスをやぶった有馬記念以来、9ヶ月ぶりのレース。
 にもかかわらず、筋肉ではちきれそうな馬体にうなる気合い。全身から、強力なオーラが漂っていました。

 あまりのドラマティックに、その能力のすごさが、かえって、忘れられがちですが、日本一タフな東京コースで、1600mでレコード、2400mでレコードと同タイムで走るなんて、他の馬にできる芸当ではありません。
 その力を、種牡馬として、うまく次代に伝えることはできませんでしたが、逆にいえば、そのことが、オグリキャップが唯一無二の存在であることの証明なのかもしれません。

 この日のオグリキャップは、これだけの人の前にでるのが久しぶりだからか、ずっと、いれこみ気味で、途中からは、馬っ気も(笑)。
 特製の馬服を着せられるときは、何度も後脚で立ち上がり、パドックをわかせていました。

 オグリキャップも、もう、23歳。あれから、たくさんの年月が流れました。
 それでも、あの頃の思いは、いまも、確かに残っています。

 ♪ オグリはいつしか白馬に それは伝説じゃなくて 神様がくれた素敵な アナザー・ジャケット
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 東京競馬場に行ってきました。
 この秋は初めてで、5ヶ月ぶりです。

 この日、11月9日は、「アジア競馬会議記念デー」。
 オグリキャップの来場やジョッキーマスターズなど、様々なイベントが行われ、きわめつけは、フリーパス。つまり、入場無料。
 GⅠ谷間の開催を盛り上げようと、JRA、なかなか、やります。
 この日の入場者数は、5万8千人(ふと思ったんだけど、入場券売ってないのに、どうやってカウントしたんだろう…?)。もう少し、天気が良ければ、6万人を超えたかもしれません。

 そう。この日は、どんよりとした曇り空。そして、なにより、寒い!
 どうやら、この秋一番の寒さだったようで、自由席のスタンドとパドックの往復で、ほとんど外にいた身には、結構、こたえました。雨が、少ししか降らなかったのは、かろうじて幸いでしたが。

 1R、買い目をけちって最後に切った複勝が3着に入り、1,140円の好配当という、不穏な幕開けも、3Rでワイドが2本的中し、午前は、少しだけプラス。

 昼休みは、パドックでオグリキャップをみていたので、昼食は、買っておいたパンを、馬券購入とレースの合間に。あわただしいし寒いしで、味わう余裕、全くなし。

 午後は、5Rは外すも、6R 三連複、7R ワイド、8R 単勝、9R 複勝、10R 複勝、と5連勝。しかし、この間の収支はマイナス。
 なにやってるんだか。

 8Rで単勝をとらせてもらった、オオトリオウジャ。
 母の名は、オオトリヘプバーン。
 …。
 こういうの、好きです(笑)。

 この日のメインレースは、アルゼンチン共和国杯。
 ここには、グラスワンダー産駒スクリーンヒーローが出走、しかも、3番人気。力が入ります。
 パドックのスクリーンヒーローは、馬体良く、落ち着きもあり、ひいき目承知で、状態は申し分なしと判断。
 一方、当面の敵、1番人気のアルナスラインは、悪くはないけど、今ひとつぱっとしない、2番人気ジャガーメイルは良さそうだけど、やや迫力に欠ける。
 これでもう、スクリーンヒーローへの期待度は、最高潮。単勝に複勝、加えて、何が起こるかわからないハンデ戦、思い切っての総流し。枠連だけど。

 レースは、セタガヤフラッグにテイエムプリキュアが絡んで、厳しい流れになり、スタミナのありそうなスクリーンヒーローには絶好の展開。縦長の離れた5番手を追走します。

 そして、直線。
 内で粘り込みをはかるテイエムプリキュア。それを、馬場の真ん中、力強いストライドでとらえるは、堂々、スクリーンヒーロー!
 早め先頭で、府中の長い直線、後ろが気になりましたが、いらぬ心配。脚色、最後までおとろえず、1馬身1/2差をつける完勝でした。

 テイエムプリキュアの粘りに、一瞬、万馬券の夢をみましたが、さすがに、そこまでうまくはいかず、2着にジャガーメイル、3着はアルナスラインと、人気馬が上位を占めました。

 53kgは恵まれていたとはいえ、スクリーンヒーローの強い勝ちっぷりには大満足。手薄な感のある長距離路線なら、おおいに期待がもてそうです。

 結局、この日は、他場も含め、16R 5,000円を購入し、7R的中の5,980円払い戻し。
 寒い中、がんばった甲斐がありました。それに、なんといっても、スクリーンヒーローの重賞制覇がうれしい一日となりました。

 最終レース後に行われたジョッキーマスターズが終わる頃には、ほとんど、真っ暗。
 秋競馬真っ盛りではありますが、冬は近づきつつあるようです。
 1日2つのJpnⅠが行われる、地方競馬の祭典、JBC。
 今年は、初めて、園田競馬場での開催となりました。

 スプリントは、バンブーエールが逃げ切り、4連勝で重賞初制覇。長い休養を経て、いよいよの本格化で、6歳ながらの新星誕生です。
 2着に、3歳のスマートファルコン、地元アルドラゴンが、健闘の3着でした。
 GⅠ8勝の新記録がかかっていた、1番人気ブルーコンコルドは、4着。
 小回りコースは、こなしてはいるものの、得意というわけではないのでしょう、追走に手間取り、前を捕まえることができませんでした。

 クラシックは、ヴァーミリアンが、ドバイ以来の休み明けもなんのその、レコードタイムで、貫禄の勝利。国内に限れば、ダートGⅠ6連勝となりました。
 果敢に逃げて、そのヴァーミリアンに、クビ差食い下がったのが、3歳のサクセスブロッケン。圧勝続きだったダート戦で、初の敗戦となりましたが、連勝中のヴァーミリアンにここまで迫ったのは、この馬が初めて。しかも、こちらも休み明けで、スタートですべる不利もありました。
 この2頭、中央の広いコースの方が、より、力を発揮できそうで、ジャパンカップダートでの再戦が楽しみです。
 地方競馬の雄、フリオーソは、離された4着。ひょっとしたら、南関東以外での競馬に課題があるのかもしれません。

 この日の園田競馬場は、レコードとなる2万人を超える入場者があり、大盛況だったそうです。
 各地の地方競馬場が持ち回りで行うJBC。
 こんなハレの日が、いろいろな競馬場で経験できれば、もっと、地方競馬の面白さも広がると思うのですが、実際は、立地とか器の大きさとか、なにより体力の問題で、開催できる競馬場は限られてきます。

 厳しい現実の前に、せめて、これ以上、競馬場がなくならないでほしいと、願わずにはいられません。
 願うしかないのですが…。
 すごいレースでした。
 素晴らしいレースでした。

 長い直線、逃げるダイワスカーレット、詰め寄るウオッカ、ディープスカイ。
 1分57秒2のコースレコードに、ラスト1ハロン12.6秒という、熾烈な消耗戦は、最後の最後で、ウオッカがダイワスカーレットを差し切っていました。その差、わずか2cm。

 毎日王冠で逃げたウオッカは、今回は中団からで、これがこの馬の正攻法。いきたがる素振りはありながら、2ハロン目から11秒台が連続する淀みのないラップに折り合いがついたことで、いかんなく、末脚を発揮することができました。
 際どくなったゴールは、TV画面では、ダイワスカーレット優勢にみえ、馬が検量室前に戻ってきたときも、ダイワスカーレットが「1着」の場所に入ったので、15分という長い長い写真判定の結果、掲示板の1着に、“14”が点ったときは驚きました。なにかと波乱万丈なウオッカらしい決着だったような気がします。

 ダイワスカーレットの粘りも、驚異的でした。
 故障による7ヶ月の休み明け。単騎逃げは注文通りも、1000m 58.7秒は、未知のペース。普通なら、直線で、あっけなく飲み込まれそうなところなのに、強烈な二の脚で、外からの馬を抜かせない。
 最後のハナ差は、ちょっとしたタイミングの差でしかなく、敗れて強し、は、まさにこの馬のことでした。

 ディープスカイは、世代レベルに不安があり、一気の相手強化に対応できるかが課題だと思っていたのですが、ハナ、クビの3着は、さすが、ダービー馬の意地。
 使い込まれて良くなる馬だけに、次走のジャパンカップは、さらに期待できそうですが、今回が、本格化してから初めてと思われる、目一杯の競馬だっただけに、反動も、少し心配ではあります。

 ハナ差の4着に突っ込んだカンパニーとウオッカのワイドを持っていて、馬券は惜しかったのですが、素直に三強が上位を占めたからこそ、レースの価値が上がるともいえそうなので、これはこれで、よかったと思います。ウオッカの単勝で、少しは戻ってきたし。

 応援のグラスワンダー産駒、サクラメガワンダーとオースミグラスワンは、6着と7着でしたが、それぞれ、外から伸びて、見せ場はつくってくれました。特に、オースミグラスワンは、一瞬、やったか!?、と思う脚がありました。ほんとに一瞬でしたが。
 それでも、この2頭の走破タイムも、従来のレコードを更新。さすがに、相手が悪く、力及びませんでしたが、よく走ってくれたと思います。
 大外枠からハナをきれるかが、心配でしたが、内の出方をみながら、うまく主導権。直線、ローレルゲレイロに差されそうになりながら、二枚腰の伸び脚で、1/2馬身、振り切りました。
 06年の京王杯2歳Sを勝ってから、一時は、伸び悩んでる感を受けたりもしましたが、見事な復活です。

 これが、グラスワンダー産駒初の古馬GⅡ勝利。
 この勢いが、明日の天皇賞、サクラメガワンダーとオースミグラスワンに続きますように!
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[10/04 山手のドルフィン]


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