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人生とオムレツは、タイミングが大事
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 本流ともいうべき皐月賞を勝ったヴィクトワールピサは当然の候補、しかし、青葉賞からペルーサ、プリンシパルSからルーラーシップ、そして、NHKマイルCからダノンシャンティと、期待された有力馬が、期待通り、いや、期待以上の勝ち方を見せて、続々と結集。
 まさに、世代最強馬決定戦ともいうべき様相となった今年のダービー、戦前のわくわく感は、それは、すごいものでした。

 見た目にも遅いかなと感じられた、逃げたウィリアムズ騎手アリゼオのペースは、1000m 61.6秒のスロー、しかも、そこから、さらにペースダウン。
 レースが動いたのは、ようやく直線、転じて、一気に、上がり33.4秒の激流へ。想定外の、究極の爆発力比べとなりました。

 勝ったのは、7番人気、エイシンフラッシュ。
 内田騎手が、直線中央、追い出しを我慢して我慢して、一気にたたきだしてくる様は、ヴィクトリアマイルのヒカルアマランサスを思い出させ(こちらも8番人気でした)、繰り出したその末脚、なんと、32.7秒。
 こんな切れ味があるのか、と驚く以前に、この馬について、ろくに検討していなかったというのが、正直なところ(汗)。
 休み明けで皐月賞3着。上積みを想定すれば、ここで勝ち負けするのは、なんら、不思議なことではないわけで、しかし、今年は、あまりに、別路線組が魅力的に映りました。
 1月の落馬骨折で出遅れていた内田騎手は、ここにきて、ようやく、らしさが戻ってきているように思え、今年の初重賞が、念願の日本ダービー。
 “リーディングをとるためとダービーを勝つために中央にきた”と語り、“歯をくいしばってがんばっていれば夢はかなうということがわかってよかった”と言った内田騎手。清々しく、感動的でした。
 初ダービー、おめでとうございます!

 2着は、5番人気、ローズキングダム。
 こちらも、最後の脚は、32.9秒。それで切れ負けしたのは、これは、相手が悪かった。
 先週、主戦の小牧騎手が騎乗停止、中間は、挫石の情報と、風向きは、決してよくはなかったように思え、そんな状況での2歳王者の復活。個人的には、皐月賞で、かなり、評価を下げていただけに、おそれいりました。

 1番人気ヴィクトワールピサは、3着。
 心配だった高速馬場も、少しずつ、時計がかかるようになってきて、死角は減ったかのように思えたのですが、瞬発力勝負も、また、向いてはいなかったか。まあ、この馬も、33.1秒の脚を使っているのですが。
 前半は、5番手くらいの好位置キープ、しかし、ペースが上がらなかった、というより、むしろ、落ちた4コーナーで、ポジションを下げたのが、結果的には響いたような気がします。武豊騎手が間に合わず、再びの“代打”騎乗となった岩田騎手。皐月賞で突き抜けた脚を信じたのだとは思うのですが。

 青葉賞から初めてのダービー制覇なるか、無敗のダービー馬誕生なるか、2番人気とはいえ、ヴィクトワールピサに負けずの注目を集めていたペルーサは、よもやの、6着。
 なんといっても、誤算は、出遅れ。思えば、青葉賞のときも、スタートは、あまり、よくはありませんでした。
 4コーナー、ペースの落ちた隙をついて、大きな負荷をかけずにポジションを上げていったのは、さすが、横山典騎手、ここで、出遅れの不利は、小さくなったように思えたのですが、とはいえ、決して、なくなったわけではなく。
 能力差が接近していれば、小さな不利が致命傷、ペルーサに抜けた力があれば、なんとかなったんじゃないかとも思うのですが、そこまでではなかったということでしょう。

 いわゆる、直線のヨーイドン、スタミナではなく切れ味勝負になった今年のダービー、取消になったダノンシャンティがでていれば、という話には、当然、なると思うのですが、個人的な印象としては、確かに2400mをがっつりと乗り切るタフなスタミナは必要なかったにせよ、軽い切れ味だけでなく、それなりの底力も併せて求められたレースだったような気がするので、はたして、ダノンシャンティにぴったりであったかどうか。もちろん、見てみたくはあったわけで、返す返すも、残念な出走取消でした。

 今回、パドックを見ることができず、馬券は、応援のトゥザグローリー(青葉賞で注目&戸崎騎手)、ルーラーシップ(エアグルーヴの仔)に、なんといっても皐月賞馬ヴィクトワールピサ、青葉賞が圧巻のペルーサ。スローペースで果敢に先行していったトゥザグローリーには、一瞬、夢を見ました。
 戦前の盛り上がりからすると、ちょっと、拍子抜けだった感は否めない今年のダービー(内田騎手、すみません(汗))。
 しかし、この世代が楽しみな世代であるのに変わりはないわけで、引き続き、秋の戦いにも、期待したいと思います。
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