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人生とオムレツは、タイミングが大事
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 新たに撮りおろした映像がありはしないかと、少しだけ、ほんの少しだけ、期待したのですが、30分短縮版とあっては、さすがに、それはかなわぬ願い、「きよしこの夜」「クリスマス・イブ」のカットも、まあ、予想通り(「風のように」は残ってました)、それでも、本放送では観られなかったシーンが、多々、あって、再放送でもビデオに撮っておいた甲斐がありました。

 今回の編集で、個人的によかったと思うのが、前回、正直なところ、冗長に感じられた、各アーティストから小田さんへの、賞賛や感謝のコメント場面が、ずいぶんとシェイプアップされていたこと。
 もちろん、この企画を立ち上げまとめ上げた小田さんのパワーは、ものすごいものだし、本当に尊敬に値するものだと思うけど、あの「22'50"」をつくり上げたのは、紛れもなく、34人のアーティスト、みんなの力。
 だから、小田さんひとりを祭り上げるような見せ方は、ちょっと、違うんじゃないか、と、そんな風に感じてました。

 目一杯の賞賛と感謝を、バンドも含めて、参加してくれた全てのアーティストに。
 あらためて、濃密な「22'50"」でした。
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 武部聡志、小倉博和、そして、加藤いづみの3人によるユニット、“Smiles&Tears”のライブを観に行きました。
 時折、集まってライブを行っていたこの3人ですが、今回のライブは、ずいぶんとひさしぶり。調べてみたら、なんと、6年5ヶ月ぶりのことなのでした。なくなってたわけじゃなくて、よかった。

 会場は、上野にある東京文化会館。
 普段は、クラシックのコンサートを行っているホールだそうですが、2月24日から28日までの5日間、「ポピュラーウィーク2010」と題する、ポップスの公演を行うイベントが開かれ、その最終日が、“Smiles&Tears”でした。

 東京文化会館は、大ホールと小ホールがあって、今回の会場は、小ホール。全部で300席くらいでしょうか、小ぢんまりとした会場、…と、そのときは、思ったのですが、見落としていた上段のフロアをあわせると600人くらいは入るよう(汗)。どちらにしても、大きな会場ではなく、落ち着いた雰囲気がありました。

 武部さんの口上で、ライブはスタート。
 まずは、“Smiles&Tears”のオリジナルと、3人それぞれの持ち歌を1曲ずつ。いづみさんの曲は、「桜を待つ丘で」。好きな曲だし、季節もぴったりで、うれしい選曲でした。

 この東京文化会館、やはり、クラシック中心のホールとあってか、音が、やわらかくてきれいな印象を受けました。
 武部さんのピアノ、小倉さんのギター、そして、ゲストミュージシャンMATAROのパーカッション、それぞれの音が、埋もれずにしっかりと耳にはいってくるし、一音一音が、くっきりと聴こえる。
 いづみさんのボーカルも、もちろん、いいけど、インストゥルメンタルだった、武部さんの曲(「僕らの音楽」のテーマ)、小倉さんの曲(新曲の「燕」)が、なんともいえない心地よさでした。

 “Smiles&Tears”は、オリジナル曲もあるけど、それよりは、カバーやゲストとのコラボレーションが肝。今回のゲストは、松本英子、川江美奈子、一青窈の3人でした。

 最初のゲスト、松本さんは、自ら“浮いてる”と言うくらいの、ドレッシーな衣装で登場(笑)、いづみさんと2人で、喜納昌吉の「花」と自身の新しい曲「けやき通りと空の色」。
 いづみさんとなかよしの松本さんは、合間のトークで、いづみさんが“怖い人キャラ”であるかのように話した後、そのことを、しきりに、恐縮していましたが、いや、きっと、正しいのでしょう(笑)。

 続いて登場の川江さんのことは、今回、初めて、知りました。
 松本さんとともに「squall」の後、中島美嘉の「桜色舞うころ」の作者が川江さんとのことで、いづみさん、松本さん(2人して、“この曲くれ”と言ってました(笑))との3人で。
 自身の曲「I love you」は、舞台にひとり、ピアノでの弾き語り。自ら、“内省的”と語った詩の内容と相まって、静かに、胸に沁みました。

 そして、一青窈さんの登場。
 前回の“Smiles&Tears”のライブで、「もらい泣き」を聴いたときは、涙がでました。この人が歌うのをみると、歌声はもちろん、表情や身ぶりもあわせて、なんというか、“ぐい”ともっていかれます。
 川江さんといっしょに、川江さんが作曲した「受け入れて」と、いづみさんといっしょに、「好きになって、よかった」。一青さんが歌う「好きになって、よかった」は、いずみさんとは違った景色がみえてきます。
 その後、ソロで、「花のあと」「うんと幸せ」。
 曲が終わると、自然に手が動いて拍手をしてしまい、やはり、この日も、もっていかれたよう。曲間のとぼけたトークも含めて、エンターテインメントだなあ、と思いました。

 再び、“Smiles&Tears”に戻って、武部さん、小倉さんがからんでいるという、NHK「プロフェッショナル」のテーマ、そして、締めくくりは、カバーで、槇原敬之「どんなときも」。

 もちろん、それで終わってもらうわけにはいきません。
 アンコール、全員が登場しての、「ハナミズキ」。しみじみと思ったのは、やはり、この曲はいい曲です。
 サビのリフレイン、演奏を止めて7人全員でのアカペラは、ありふれた言葉でしか語れないのが口惜しいのですが、まさに、圧巻。このハーモニーをこの会場で聴くことができて、幸せでした。

 最後の最後は、“Smiles&Tears”の3人のみが残って、オリジナルの「茜空」。
 ひょっとして、セカンドアンコール…、などと期待したりもしたのですが、これで、本当の本当に、終了。余韻を残して終わるところが、“Smiles&Tears”の大人らしさなのでした。

 ライブの前に武部さんが話していた言葉、“気持ちいい気持ちになって帰ってほしい”。
 その言葉通り、気持ちのいい素敵なライブでした。
 次の“Smiles&Tears”、楽しみに待ってます。
 願わくば、6年5ヶ月も先になりませんように。
 圧倒的な感動でした。

 正直にいうと、放送前に、“21組のアーティストによる22分50秒のメドレー”という内容を知ったときは、少なからず、がっかりしました。
 小田さんの曲にせよ他のアーティストの曲にせよ、また、小田さん単独で歌うにせよ他のアーティストと一緒に歌うにせよ、できれば、ひとつの曲はひとつの曲として、じっくりと聴きたかったし、20組のゲストは、たしかに豪勢だけど、これだけいれば、なじみのない人もいるし(これは最近の音楽を知らない自分のせいか(汗))…。
 そんな“がっかり”は、しかし、番組を観ているうちに、大きく大きく、変えられてしまいました。

 オープニングは、ひょっとしたら、ないんじゃないかと思っていた、小田さんのソロ。しかも、「風のように」とは、しぶい。
 続いて、スターダストレビュー根本要、スキマスイッチ大橋卓弥、いきものがかり吉岡聖恵との共演で、「きよしこの夜」「クリスマス・イブ」。
 特に、ひさしぶりの「クリスマス・イブ」は、感激。共演のメンバーも、みんな、好きだし、アコースティックときれいなコーラスのあたたかな雰囲気に、このときは、この曲だけで、“本が取れた”と思いました(笑)。

 そして、この日のメインイベント、メドレー「22'50"」。

 製作のドキュメントが流れ、そこには、苦悩する小田さん。
 このメドレーを実現させるために立ち上げられた「小委員会」では、小田さんの企画に対して、ストレートな対抗意見が上がり、そのメンバーはといえば、根本要、スキマスイッチ、いきものがかり。
 根本さんはともかくとして、スキマスイッチ大橋さん、常田さん、いきものがかり水野くん(あえて、“くん”(笑))が、小田さんに物怖じすることなく、きっぱりと意見しているのが、すごい。それは、委員会の一員としての責任感のあらわれなのだろうし、きっぱりと意見できる彼等だからこそ、小田さんは信頼しているのでしょう(“いじめられた”なんて言ってたけど(笑))。
 これだけ名だたるアーティストが揃って、逆に、揃ったがために、小田さんのもつ(おそらくは小田さん自身にも明確ではない)イメージに対して、物理的心理的に、みんなが、どこへたどりつけるのか…。きわめて大きな“はらはら”の中、いざ、曲はスタートです。

 メドレーの始まりは、「この日のこと」。
 2001年、いちばん最初の「クリスマスの約束」のとき、ステージでかなうことのなかった他のアーティストとの共演を“補う”形で、つくられ、レコーディングされた曲。

 ♪ 来てくれてありがとう 嬉しかったふるえるくらい

 この曲が、こうして、ステージに集まった多くのアーティスト達によって歌われることに、胸がいっぱいになりました。

 ♪ 聴かせて君の歌を その声であの歌を

 そして、藤井フミヤ「TRUE LOVE」へ。各アーティストの曲が歌いつながれたここからは、とにかく、「圧巻」という言葉しかなく、最後の、いきものがかり「帰りたくなったよ」まで、わけもわからず、ただただ、涙涙涙…。
 こんなに濃密な音楽を聴いたことはありません。まるで、時間が止まってたんじゃないかと思えるような、22分50秒。
 いつまでも鳴り止まない拍手を聞きながら、ぜひ、現地で聴いてみたかった、と切に思いました。きっと、泣きすぎて、とんでもないことになってただろうけど。

 最後は、「たしかなこと」を全員の斉唱で。
 小田さんとしては、「22'50"」も斉唱でやるつもりで、でも、小委員会で“いじめられた”こともあってか、各アーティストの独唱やコーラスも使ってのアレンジになったよう。
 「22'50"」については、それでよかったと思います。せっかく集まったアーティスト達、それぞれに見せ場はあってほしいし、なにより、コーラスワークは小田さんの真骨頂。小委員会の若者たち、よくぞ、さからってくれました(笑)。
 ただ、小田さんが斉唱でやりたかったのも、なんとなくですが、わかるような気もするのです。
 エンターテインメント性を廃したシンプルなものの中から、それでも滲みでてくる、歌や歌い手の力を感じてみたかったんじゃないか、と。うまくはいえないけど。

 でも、
 それでも、「22'50"」は、あれでよかったと思います。
 あの「22'50"」が感じさせてくれた、怒涛のような、歌と、そして、人の力は、きっと、忘れることはないでしょう。

 今年の「クリスマスの約束」は、旗振り役の小田さんの力は、確かに大きかったけれど、それ以上に、みんなでつくりあげた「クリスマスの約束」でした。

 小田さんがひとりでステージに立った、あれから8年。

 ♪ 想いはいつかきっと 届いてくれるんだね
 昨年のドーム公演で初披露、「クリスマスの約束」でも歌われ、1月からは、ドラマ「トライアングル」の主題歌に。
 小田和正「さよならは言わない」が、シングルになりました。

 ドームで歌ったとき、“いまの自分の気持ちを歌った曲です”と言い、“深読みはしないように”と言っていた小田さん。
 その言葉を、そのままに受け止めつつ、久しぶりの本人顔出し、お茶目な笑顔のジャケットを見ると、また、深読みしたくなったりもして(疑りすぎ(笑))。

 でも、ついこの間は、「めざましテレビ」のイベントにサプライズ出演したみたいだし、特段、心配することなんてないのでしょう。
 今年の小田和正も、楽しみです。

 ♪ こころはいまもあのときのまま 思い出にそして君に だからさよならは言わない
 すっかり、年末の風物詩となった、小田和正の「クリスマスの約束」。今年は、25日に放映されました。

 冒頭、“「いつかどこかで」が、「クリスマスの約束」にやってまいりました”と、小田さんからあったように、今年は、コンサートツアーで演奏した曲からの選曲となりました。

 ストリングスの参加は、ドーム公演と同様。ドームでは、ちょっと、聴きとりにくかったストリングスの音が、クリアに聴こえてきたのはTVならではで、よかったです。

 ゲストは、松たか子が、佐橋佳幸と夫婦での登場。
 ほのぼのとした雰囲気の中、佐橋さんプロデュース・小田さん作・松さん歌の、「おやすみ」を、3人で披露しました。
 この他にも、佐橋さんは、「ラブ・ストーリーは突然に」で、ギターを演奏(本家本元の“ティキティーン”ですね)、松さんは、「今日もどこかで」のコーラスに参加。どちらも、CDではおなじみ、でも、ライブとなると、贅沢な組み合わせです。

 今年の「クリスマスの約束」は、恒例のカバー曲はなし。
 春から続いたツアー、あわせて、ドームの追加公演もあって、時間が少なかったこともあるのでしょうが、それよりも、なにか、今年は、“区切り”のつもりがあったんじゃないかと感じました。
 小田さんの集大成を思わせるような、今年のツアー。3年前に比べると、随分とゲストが少なく、ほとんど、小田さんひとりで歌い続けてきました。それは、小田さんの意志だったような気がします。
 そして、この「クリスマスの約束」にも、同じ思いがあったのではないかと。
 最後のナレーション、バックに流れたのは、「この日のこと」。「クリスマスの約束」が、初めて放映されたときにつくられた、番組のテーマ曲ともいえる、この曲が流れるのは、久しぶりのことです。

 ただ、小田さんは、明確に、最後を意図している訳ではないのだとも思います。むしろ、気持ちは、前向きに。
 先のことは、わからない。だから、このあたりで、とりあえずの、一区切り。
 でも、
 でも、きっと、またいつか。

 番組の最後で歌われたのは、「さよならは言わない」でした。
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[10/04 山手のドルフィン]


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