人生とオムレツは、タイミングが大事
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そのニュースを知ったのは 2ch、高橋源一郎さんが twitter でオグリキャップの死を悼んだというスレッド。
間違いではないかと(高橋源一郎さんには失礼だけど)、いろいろと情報を探しているうちに、やがて、YAHOO! のニュースにも一報が。
呆然でした。
オグリキャップのことは、最初から好きだったわけではありません。
笠松で12戦10勝、とはいえ、いまほど、競馬の情報が全国的に伝わっている時代ではなく、関東在住の身にとっては、全くの無名馬。しかも、名前が、“かっこいい”というわけでもなく(汗)。
中央転入から重賞6連勝、強い馬だという認識はできつつ、天皇賞・秋に始まる、タマモクロスとの「芦毛対決」では、失礼ながら、あくまで、タマモクロスの敵役という解釈。
ただ、失礼とはいいつつ、その解釈は、おそらく、当時の競馬ファンの多数派だったと思われ、その時点では、オグリキャップは、どちらかといえば、玄人好みの馬という感じだったはずです。
最後の「芦毛対決」、有馬記念で、念願の打倒タマモクロス、しかし、その後、故障で休養。
翌秋に戻ってきたオグリキャップに対して、最初に思っていたのは、タマモクロスに勝った以上は(しょうがないから)がんばってもらわねば、という、相変わらずの失礼。
それが、現地でみた復帰初戦のオールカマー、ゴムマリのように弾む馬体とうなる気合、何より、発散されるオーラに、印象度、やや、アップ。
そのオールカマーをレコード勝ちして、毎日王冠のイナリワンとの壮絶な叩き合い(これも現地でみてた。すごかった!)、前が開かない直線、やっとのことででてきてスーパークリークを猛追もクビ差及ばずの天皇賞・秋(南井騎手のステッキが何発乱打されたかが話題に(笑))、届きそうもない位置から大逆転、内からバンブーメモリーをハナだけとらえきったマイルチャンピオンシップ(“バンブーが逃げた、オグリが負けられない、オグリが内から掬う、内を掬う、内か外かぁ、わずかに内か!”)、そして、仰天の連闘で臨む、ジャパンカップ。
このすさまじく濃密なキャンペーンに、ジャパンカップをむかえたときには、他に絶対的に応援する馬がいながら、オグリキャップにもがんばってもらいたいという気持ちが、少し(まだ、失礼)、でてきたのでした。
仰天の連闘は、驚愕の結末へ。
とんでもないハイペースから、直線、1頭抜け出したホーリックス、それに追いすがってきたのも、ただ1頭、それは、1番人気のスーパークリークでも凱旋門賞馬のキャロルハウスでもなく、えっ、オグリキャップ!?
このジャパンカップ、東京競馬場でみていました。
つい先週、京都で激闘を演じたばかりのオグリキャップ。そのオグリキャップが、ホーリックスめがけて、迫る、迫る。常識が吹き飛ばされた瞬間。思わず、声を限りに叫んでいました。
迫って、迫って、クビまでつめたところで、ゴール。2着。掲示板には、「レコード」の赤い文字と、2分22秒2という数字。世界レコードでした。
レコードホルダーになるのは、勝ったホーリックス。しかし、オグリキャップもまた、同じタイムで走ったのです。この秋5戦目で、しかも、連闘で。
もう、オグリキャップに対する失礼は、なくなっていました。
地方からきた“野武士”が中央の“エリート”を倒す。オグリキャップの人気が解説されるときに、よく使われる構図です。
しかし、オグリキャップの人気は、そんな単純な図式のみで語られるべきものではありません(もちろん、まったく関係ないとはいわないけれど)。
オグリキャップは、間違いなく、自身の走りそのものによって、人の心をつかんだ、いや、“グイ”と力強くたぐりよせた馬でした。間違いなく。
我ながら意外に思えたのが、オグリキャップの死を知ったときに感じた、深い喪失感でした。
オグリキャップより好きな馬も、少なからず、いるし、あの奇跡のラストランは、もう20年も昔。“オグリキャップなんて、いまさら”だと思っていたのに、決して、そうではなかった。
オグリキャップの存在は、自分にとって、そして、競馬にとって、大きな大きな存在でした。
それは、これからも、ずっと。
どうか、やすらかに。
ありがとう。
間違いではないかと(高橋源一郎さんには失礼だけど)、いろいろと情報を探しているうちに、やがて、YAHOO! のニュースにも一報が。
呆然でした。
オグリキャップのことは、最初から好きだったわけではありません。
笠松で12戦10勝、とはいえ、いまほど、競馬の情報が全国的に伝わっている時代ではなく、関東在住の身にとっては、全くの無名馬。しかも、名前が、“かっこいい”というわけでもなく(汗)。
中央転入から重賞6連勝、強い馬だという認識はできつつ、天皇賞・秋に始まる、タマモクロスとの「芦毛対決」では、失礼ながら、あくまで、タマモクロスの敵役という解釈。
ただ、失礼とはいいつつ、その解釈は、おそらく、当時の競馬ファンの多数派だったと思われ、その時点では、オグリキャップは、どちらかといえば、玄人好みの馬という感じだったはずです。
最後の「芦毛対決」、有馬記念で、念願の打倒タマモクロス、しかし、その後、故障で休養。
翌秋に戻ってきたオグリキャップに対して、最初に思っていたのは、タマモクロスに勝った以上は(しょうがないから)がんばってもらわねば、という、相変わらずの失礼。
それが、現地でみた復帰初戦のオールカマー、ゴムマリのように弾む馬体とうなる気合、何より、発散されるオーラに、印象度、やや、アップ。
そのオールカマーをレコード勝ちして、毎日王冠のイナリワンとの壮絶な叩き合い(これも現地でみてた。すごかった!)、前が開かない直線、やっとのことででてきてスーパークリークを猛追もクビ差及ばずの天皇賞・秋(南井騎手のステッキが何発乱打されたかが話題に(笑))、届きそうもない位置から大逆転、内からバンブーメモリーをハナだけとらえきったマイルチャンピオンシップ(“バンブーが逃げた、オグリが負けられない、オグリが内から掬う、内を掬う、内か外かぁ、わずかに内か!”)、そして、仰天の連闘で臨む、ジャパンカップ。
このすさまじく濃密なキャンペーンに、ジャパンカップをむかえたときには、他に絶対的に応援する馬がいながら、オグリキャップにもがんばってもらいたいという気持ちが、少し(まだ、失礼)、でてきたのでした。
仰天の連闘は、驚愕の結末へ。
とんでもないハイペースから、直線、1頭抜け出したホーリックス、それに追いすがってきたのも、ただ1頭、それは、1番人気のスーパークリークでも凱旋門賞馬のキャロルハウスでもなく、えっ、オグリキャップ!?
このジャパンカップ、東京競馬場でみていました。
つい先週、京都で激闘を演じたばかりのオグリキャップ。そのオグリキャップが、ホーリックスめがけて、迫る、迫る。常識が吹き飛ばされた瞬間。思わず、声を限りに叫んでいました。
迫って、迫って、クビまでつめたところで、ゴール。2着。掲示板には、「レコード」の赤い文字と、2分22秒2という数字。世界レコードでした。
レコードホルダーになるのは、勝ったホーリックス。しかし、オグリキャップもまた、同じタイムで走ったのです。この秋5戦目で、しかも、連闘で。
もう、オグリキャップに対する失礼は、なくなっていました。
地方からきた“野武士”が中央の“エリート”を倒す。オグリキャップの人気が解説されるときに、よく使われる構図です。
しかし、オグリキャップの人気は、そんな単純な図式のみで語られるべきものではありません(もちろん、まったく関係ないとはいわないけれど)。
オグリキャップは、間違いなく、自身の走りそのものによって、人の心をつかんだ、いや、“グイ”と力強くたぐりよせた馬でした。間違いなく。
我ながら意外に思えたのが、オグリキャップの死を知ったときに感じた、深い喪失感でした。
オグリキャップより好きな馬も、少なからず、いるし、あの奇跡のラストランは、もう20年も昔。“オグリキャップなんて、いまさら”だと思っていたのに、決して、そうではなかった。
オグリキャップの存在は、自分にとって、そして、競馬にとって、大きな大きな存在でした。
それは、これからも、ずっと。
どうか、やすらかに。
ありがとう。
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