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人生とオムレツは、タイミングが大事
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 痛快な大逃げでした(テイエムプリキュアの複勝をもってたせいもあるけど(笑))。

 クィーンスプマンテの田中博康騎手は、3F目から7F目までをすべて12.2~12.3秒でいく、絶妙のマイペース。
 なにがなんでもの逃げ宣言から、ハナにたってからは、すぐ後ろのテイエムプリキュアに臆することのない、冷静な逃亡策でした。

 そのテイエムプリキュアも、今回はハナにこだわらず、2番手で、こちらもペースは絶好。うまくクィーンスプマンテを使って、むしろ、こちらが、影のペースメーカーだったかも。
 早めにペースを上げて、後続を封じ込めたものの、最後、クィーンスプマンテに離されたのは、お互いに楽にいったなかでの力の差といえそうで、これはしかたなかったでしょう。

 道中、最大で20~30馬身くらい離す大逃げで、場内をわかせた2頭、実は、1000m通過は、スローに近い60秒5。
 あくまで、自分のペース、しかも、一定のペースでいっているのに、後続との差が、勝手にどんどん開いていくという、実情は、なんとも不思議な展開なのでした。

 前をいくのが、前走で逃げばてている人気薄、しかも、2頭で競っている(ようにみえる)形、くわえて、レースの支点は後方待機のブエナビスタ。
 そもそも、いつもはスタートから逃げるまでが一苦労のテイエムプリキュアが楽に2番手をとれたように、最初から誰もいきたくなかったようで、先行するリトルアマポーラを、これ幸い、“真の”ペースメーカーと決めつけたら、リトルアマポーラも逸っていく馬ではないだけに(そして、スミヨン騎手も)、みんながみんな、その後ろで折り合うことに躍起になってしまった感じでしょうか。
 一度、定まってしまった隊列は、崩すのが難しいもの。向こう正面で動いていったカワカミプリンセスの横山典騎手は、そのときは、奇襲にみえましたが、ほんとうは、動いて然るべきのペースでした。

 そのカワカミプリンセス(というか、横山典騎手)を追うように、早々と3コーナーからまくっていったブエナビスタ。
 断然1番人気の追い込み馬をあそこから動かしていくとは、安藤勝巳騎手、すごい(届かなかったけど…)。
 そして、それだけ、早くに仕掛けながら最後まで脚色衰えず、レースの上がりより4秒(!)近く速い32.9秒の豪脚は、ブエナビスタも、すごい(届かなかったけど…)。
 ある意味、最強を証明、負けて強しの印象は、同時に、勝ち運に見放されてしまっている感もあり、ひょっとしたら、一息いれて、(いろいろな意味で)たてなおした方がいいんじゃないかと、そんな風に思ったりもしました。

 オペラ賞の勝ち馬、フランスのシャラナヤは、パドックをみた感じ、416kgと小柄ながら素軽さがありそうで、日本の馬場にも合いそうな雰囲気。
 4着とはいえ、33.4秒の末脚は、逃げた2頭を除けば、超スローの上がりだけの競馬になった、その中でも優秀です。
 一度は出走を表明したジャパンカップは回避、来年に向けて休養に入るとのことで、まだ3歳、パワーアップしての再来日に期待します。

 馬券は、テイエムプリキュアの複勝で、なにせ12番人気、複勝でも2,150円。
 実のところ、テイエムプリキュアは、無理矢理ハナを奪うか、クィーンスプマンテが控えるか出遅れるかで、単騎逃げに持ち込むことができれば、ひょっとしたら…、と思っていたのであって、あんな展開になって、2頭仲良く逃げ残ることになるとは、全くの想定外でした。
 柏木集保さんいわく、“5年か10年に一度の競馬”。
 あまりに月並ですが、「これも競馬」なのですね。
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