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人生とオムレツは、タイミングが大事
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 関内の界隈を歩いていたら、なにやら、行列を発見、なにかと思ったら、そこはラーメン屋で、その名は、「ラーメン二郎」。

 その店名を見て、思い出しました。
 もう何年も前のこと、関内で友人と飲んでいて、ラーメンでも食べようということになり、ならば、評判の店があると連れて来られたのが、ここ、「ラーメン二郎」。
 ただし、そのときは、夜遅い時間だったにもかかわらず、すごい行列だったので、入るのを断念したのでした。

 それ以来の遭遇となった今回、時間は午後2時少し前、昼食はまだ。
 本当は、野毛の「「三陽」に行きたかったのだけど、なにせ「三陽」の餃子といえばにんにくたっぷり、この後の予定を考えると、それは叶わぬ願いで、それでは何を食べようかと迷っていたところでした。
 見たところ、行列は20人まではいかないくらい。
 このあたりに来ることも、そう多くはないし、比較的、時間に余裕もあったので、これはいい機会かもと、並んでみることにしました。

 こういうお店にふらりと入るにあたって、不安なのが、そのお店の「掟」がわからないこと。
 まあ、並んでる人を観察してればいいかと思ってたら、さっそく、前の方の人たちが、出てきた店の人に何か聞かれてます。それに対する答は、「小」とか「大」とか「汁なし」とか。
 「汁なし」??は、とりあえず、おいておくとして、「小」や「大」は、おそらく、というか、確実に、ラーメンのサイズについて答えているもよう。
 それにしても、聞こえてくる声は、「小」と「大」のみで、ん?「中」は?
 列は進み、自分が聞かれる番が、刻一刻と近づいてきます。依然、お客の答は「小」か「大」。察するに、サイズは、その2種類らしい。
 でも、本当に、「小」と「大」しかないのだろうか…?

 目の前に、店の人が来ました。
 「お客さんは?」
 「中」
 「え?」
 聞き返す店の人。
 「中で」
 答え返す自分。
 「…、うちは、小か大なんですよ」
 困ったように告げる店の人。
 「…、じゃあ、小で…」

 そうです。やはり、サイズは「小」か「大」だったのです。
 素直に、「小」(もしくは「大」)と言っておけばいいものを、変に勘ぐってしまい、無難に対処できなかった自分が悔しい。
 いたたまれない気持ちになって、といっても、逃げるわけにはいかず(あたりまえだ)、早く食べて、早く帰りたい。

 列が進むにつれ、店の中が見えるようになりました。
 奥に向かって10人ほどが座れるカウンターがひとつだけの小さな店です。

 そして、いよいよ、席へ。
 適当なタイミングで買った食券と、席が開いたのを見計らって準備したセルフサービスの水を持って待機(ここらへんの手順は、前の人の見よう見まね)。
 ほどなく案内された席は、一番奥で、なにせ狭い店内、カウンターで食べている人の後ろをお邪魔にならないよう、手に持った水をこぼしなどしたらそれこそ一大事、そろそろと慎重にカニ歩き。
 席に着いて、これで、ようやく一安心…、ならよかったのだけど、ここにも、新たな問題が。

 見てると、できあがったラーメンをだす直前、店の人がこんなことを聞くのです。
 「にんにくどうしますか?」
 それに対するお客の答は、「にんにくまし」とか「野菜ましまし」とか「あぶらましからめ」とか。
 トッピングや味の好みのことらしいのはわかるけど、いったい、何を言ってるのやら…。

 不安が高まる中、ついに、自分にも、店の人の声がかかりました。
 「にんにくどうしますか?」
 冷静を装い、答えます。
 「普通で」
 「…」
 言い直す店の人。
 「にんにく入れていいですか?」
 「…、はい」
 また、店の人を困らせてしまった…。

 が、しかし。
 いくつもの苦難を乗り越え、とうとう、自分の目の前にラーメンが来たのです。感無量(おおげさ)。

 スープは、醤油豚骨でこってり、でも、いわゆる、“家系”とは、少し違うような。おいしい。
 そこに、すったにんにく(結構、入ってる)が溶け込むと、さらに、おいしくなって、びっくり!これは、にんにく入れない手はない。
 「にんにく入れていいですか?」って聞かれたとき、言うに事欠いて「いりません」なんて口走らなくてよかった。ただ、ここで、にんにくたっぷりのラーメン食べちゃ、「三陽」の餃子を我慢した意味がないわけなのだけど。

 麺は、細めのうどんを思わせるような太さや食感で、こってりスープにぴったり。
 そして、チャーシューが、また、おいしい。やわらかで、それでいて、噛みごたえがあり、脂身もほどよし。
 ひとつ、端っこの部分が入ってたのは、あたふたしてる一見客に対しての優しさか、それとも、その逆か、はたまた、単なる偶然か。個人的には、チャーシューの端っこは好きなので、得した感じ。

 空腹状態でがっついて食べたせいか、正直、最後の方は、やや気持ち悪くなったけど(とにかく、こってりだから)、大満足。数々の苦労は、しっかりと報われたのでありました。

 帰って、「ラーメン二郎」について調べたら、関内以外にもあちこちにお店があり、どこも行列が絶えない、熱烈なファンの多い店だということが判明。なんと勉強不足だったことか。
 今回の自分のチャレンジは、知らなかったとはいえ、あまりに不用意だったかも。「掟」についても調べたし、今度は心して、ぜひ、再チャレンジしてみたいと思います。
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