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人生とオムレツは、タイミングが大事
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 大学のときゼミでお世話になった教授が亡くなられたと、当時のゼミ仲間が、留守番電話で伝えてくれた。
 享年80歳。早すぎるという年齢ではないのかもしれないけど、昔の颯爽としたお姿を思うと、とても不思議な気がする。あの頃から流れた時間が、急に、重たく感じられた。

 ダンディという言葉がぴったりの、かっこいい先生だった。足を悪くされていて、杖を使われていたけど、それさえも、様になっていた。
 話をされるのがお好きで、ゼミは、毎回、時間オーバー。その後は、皆で、食事に行ったりして、話が好きというか、学生と接するのが、お好きだったのだろう。いつも笑顔で、楽しそうにされていたのを思い出す。本当は、その分野の第一人者で、知る人にとっては、雲の上のそのまた上の存在のような方なのだけど。

 自分は、ゼミ長をやっていて、といっても、ジャンケンで負けたからで(笑)、活発なメンバーの多かったこのゼミの中では、むしろ、地味な存在だった。おそらく、先生が受け持たれた、数多いゼミの中でも、かなり、印象の薄いゼミ長だろう。残念ながら。ジャンケンに負けたが故のこととはいえ、先生の期待に応えられなかったことは、非常に申し訳なく思っている。

 卒業した後も、ゼミの交流はあって、でも、だんだんと疎遠になってしまい(ひとえに自分のせいなのだが)、最後に先生にお会いしたのが、いつだったか、どんな機会だったか、恥知らずなことに、思い出すことができない。気がつけば、ずいぶんと、時間は経ってしまった。
 どこまでも、だめなゼミ長、それどころか、だめなゼミ生で、我ながら、情けない。
 それでも、先生のゼミで過ごすことができた時間は、自分の中に、大切なものとして、残っている。そして、おこがましいかもしれないけど、これからも、ずっと、誇りにしたいと思う。

 ありがとうございました。
 心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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