忍者ブログ
人生とオムレツは、タイミングが大事
[31]  [32]  [33]  [34]  [35]  [36]  [37]  [38]  [39]  [40]  [41
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 11月9日、「アジア競馬会議記念デー」と銘打たれた、東京競馬場。
 最終レースの後、この日もうひとつの“メインレース”、「ジョッキーマスターズ」が行われました。

 引退した名ジョッキーが、一日限りの復活をはたす、このレースも、昨年5月に続き、2回目。
 今回、出場のジョッキーは、岡部幸雄、河内洋、南井克巳、安田隆行、松永幹夫、そして、地方から、佐々木竹見、海外から、マイケル・ロバーツ、ランス・オサリバンと、JRAの枠組を越えての豪華メンバーです。

 この日、東京競馬場に来た、一番の目的は、このジョッキーマスターズをみることでした。

 どんよりと曇り、途中、雨もぱらつくような天気に、最終レースが終わった後は、どんどん暗くなり、どんどん寒くなり、それなのに、ほとんど、人がひかない。
 みんな、この後にでてくる、名ジョッキーたちを待っているのです。

 パドックで、“お披露目”を行い、いよいよ、本馬場へ。
 入場曲はもちろん、グレード・エクウス・マーチ。
 そして、先頭の誘導馬に跨るは、西浦勝一。

 実況の、こちらもマスターズ、杉本清が、ジョッキーをひとりずつ紹介しますが、皆、紹介を待たずに、すぐさま返し馬へ。
 パドックではにこやかだったジョッキーたちも、馬場に入れば、即座に臨戦態勢のようです。

 馬券を売る時間は必要ないので、ほどなく、スタート時間。
 スタート台に昇るは、小島太。

 GⅠのファンファーレが、生演奏で響き渡り、いざ、スタート。

 松永幹夫が、大きく出遅れ。スタンドが湧きます。現役の頃なら怒号でしょう(笑)。
 レースは、河内洋が先手をとり、2頭ほどが遅れますが、あとは一団。

 直線、馬場の真ん中を通って、逃げ込みをはかる河内洋に、外から、佐々木竹見、内から、ランス・オサリバン、さらに、岡部幸雄が追い込んで、4頭の激しい叩き合い。誰が勝つのか、まったくわからない。
 最後は、河内洋が、1/2馬身、佐々木竹見を抑えて、ジョッキーマスターズ連覇のゴール。アタマ差で岡部幸雄、クビ差でランス・オサリバン。
 すごいレースでした。

 レース後、河内洋は、「内が荒れてたから、馬場のいいところへ持ち出した」とのこと。
 引退したジョッキーのコメントとは思えません。
 そして、2着の佐々木竹見。
 なんと、67歳!
 鉄人は、いまでも、やっぱり、鉄人でした。

 杉本清が、道中、「暗くてちょっと見えません!」と実況したくらい、暗くなっていた競馬場。事故がなければいいと、少し心配だったのですが、そんな心配は、かえって、失礼だったように思わせる、素晴らしいレースになりました。

 ジョッキーマスターズが行われた時間、東京競馬場には、約4万人の観客が残っていたとか。
 ギャンブルではない競馬に、これだけの人が集まり、盛り上がっているのをみると、まだまだ、競馬も捨てたもんじゃないと思えます。
 もう一回、いってしまいます。

 本当に、素晴らしいレースでした。
PR
 11月9日、「アジア競馬会議記念デー」と銘打たれた、東京競馬場。
 オグリキャップが、引退式以来、17年ぶりに、やってきました。

 4Rのパドックは、午前中とは思えない、メインレースなみの人だかり。そして、馬がいなくなっても、ほとんど、ひかない。
 みんな、この後の昼休みにでてくる、オグリキャップを待っているのです。

 正直にいってしまうと、いまさら、オグリキャップに、そんなに人が集まるとは思っていなかったので、この状況には、びっくり。急遽、4Rのレース観戦を断念、急いで馬券を買って(それでも馬券は買う(笑))、パドックにはりつくことにしました。

 4Rが終わるのと、ほぼ同時に、オグリキャップ登場。
 過度な拍手と声援は控えるよう、パドックの電光掲示板で注意があったため、わずかに拍手が起こったくらいで、静かに周回が始まりましたが、待ってましたとばかりに、ものすごい、カメラのフラッシュ。ほんとは、フラッシュも禁止なのですけどね。

 雄大になった馬体。
 そして、なにより、毛色。
 真っ白でした。

 最後に、オグリキャップを現地でみたのは、90年、11着に敗れたときのジャパンカップで、あの有馬記念、奇跡のラストランのひとつ前。
 当時の面影は、さすがに、もう感じられません。
 もっとも、オグリキャップに言わせれば、「おまえもな」っていったところでしょうが。

 何度かみている現役時代のオグリキャップですが、印象に残っているのが、89年のオールカマー。
 最後の芦毛対決でタマモクロスをやぶった有馬記念以来、9ヶ月ぶりのレース。
 にもかかわらず、筋肉ではちきれそうな馬体にうなる気合い。全身から、強力なオーラが漂っていました。

 あまりのドラマティックに、その能力のすごさが、かえって、忘れられがちですが、日本一タフな東京コースで、1600mでレコード、2400mでレコードと同タイムで走るなんて、他の馬にできる芸当ではありません。
 その力を、種牡馬として、うまく次代に伝えることはできませんでしたが、逆にいえば、そのことが、オグリキャップが唯一無二の存在であることの証明なのかもしれません。

 この日のオグリキャップは、これだけの人の前にでるのが久しぶりだからか、ずっと、いれこみ気味で、途中からは、馬っ気も(笑)。
 特製の馬服を着せられるときは、何度も後脚で立ち上がり、パドックをわかせていました。

 オグリキャップも、もう、23歳。あれから、たくさんの年月が流れました。
 それでも、あの頃の思いは、いまも、確かに残っています。

 ♪ オグリはいつしか白馬に それは伝説じゃなくて 神様がくれた素敵な アナザー・ジャケット
 東京競馬場に行ってきました。
 この秋は初めてで、5ヶ月ぶりです。

 この日、11月9日は、「アジア競馬会議記念デー」。
 オグリキャップの来場やジョッキーマスターズなど、様々なイベントが行われ、きわめつけは、フリーパス。つまり、入場無料。
 GⅠ谷間の開催を盛り上げようと、JRA、なかなか、やります。
 この日の入場者数は、5万8千人(ふと思ったんだけど、入場券売ってないのに、どうやってカウントしたんだろう…?)。もう少し、天気が良ければ、6万人を超えたかもしれません。

 そう。この日は、どんよりとした曇り空。そして、なにより、寒い!
 どうやら、この秋一番の寒さだったようで、自由席のスタンドとパドックの往復で、ほとんど外にいた身には、結構、こたえました。雨が、少ししか降らなかったのは、かろうじて幸いでしたが。

 1R、買い目をけちって最後に切った複勝が3着に入り、1,140円の好配当という、不穏な幕開けも、3Rでワイドが2本的中し、午前は、少しだけプラス。

 昼休みは、パドックでオグリキャップをみていたので、昼食は、買っておいたパンを、馬券購入とレースの合間に。あわただしいし寒いしで、味わう余裕、全くなし。

 午後は、5Rは外すも、6R 三連複、7R ワイド、8R 単勝、9R 複勝、10R 複勝、と5連勝。しかし、この間の収支はマイナス。
 なにやってるんだか。

 8Rで単勝をとらせてもらった、オオトリオウジャ。
 母の名は、オオトリヘプバーン。
 …。
 こういうの、好きです(笑)。

 この日のメインレースは、アルゼンチン共和国杯。
 ここには、グラスワンダー産駒スクリーンヒーローが出走、しかも、3番人気。力が入ります。
 パドックのスクリーンヒーローは、馬体良く、落ち着きもあり、ひいき目承知で、状態は申し分なしと判断。
 一方、当面の敵、1番人気のアルナスラインは、悪くはないけど、今ひとつぱっとしない、2番人気ジャガーメイルは良さそうだけど、やや迫力に欠ける。
 これでもう、スクリーンヒーローへの期待度は、最高潮。単勝に複勝、加えて、何が起こるかわからないハンデ戦、思い切っての総流し。枠連だけど。

 レースは、セタガヤフラッグにテイエムプリキュアが絡んで、厳しい流れになり、スタミナのありそうなスクリーンヒーローには絶好の展開。縦長の離れた5番手を追走します。

 そして、直線。
 内で粘り込みをはかるテイエムプリキュア。それを、馬場の真ん中、力強いストライドでとらえるは、堂々、スクリーンヒーロー!
 早め先頭で、府中の長い直線、後ろが気になりましたが、いらぬ心配。脚色、最後までおとろえず、1馬身1/2差をつける完勝でした。

 テイエムプリキュアの粘りに、一瞬、万馬券の夢をみましたが、さすがに、そこまでうまくはいかず、2着にジャガーメイル、3着はアルナスラインと、人気馬が上位を占めました。

 53kgは恵まれていたとはいえ、スクリーンヒーローの強い勝ちっぷりには大満足。手薄な感のある長距離路線なら、おおいに期待がもてそうです。

 結局、この日は、他場も含め、16R 5,000円を購入し、7R的中の5,980円払い戻し。
 寒い中、がんばった甲斐がありました。それに、なんといっても、スクリーンヒーローの重賞制覇がうれしい一日となりました。

 最終レース後に行われたジョッキーマスターズが終わる頃には、ほとんど、真っ暗。
 秋競馬真っ盛りではありますが、冬は近づきつつあるようです。
 ♪ ミ~カ~タ
 のフレーズが、頭から離れなくなる、矢島美容室の「ニホンノミカタ -ネバダカラキマシタ-」。
 たまたま、TVサイズでは流れない、2番を聴く機会があったのですが。

 衝撃でした。

 2番で繰り広げられる、勘違いと問いかけは、日本という国への、とんでもなく痛烈なアイロニー。
 あまりに色物的なキャラクターとあまりにナンセンスな歌詞に油断していたら、隠れたところに、こんな仕掛けがあったとは。
 ネバダからやって来たカメリア母娘、なんていう、ともすれば、悪ふざけにもみえるキャラクター設定は、単純に受けを狙ったものではなく、無邪気とトンチンカンを利用して、アイロニカルなメッセージを、強い印象で伝えるための必然でした。

 すごい。

 無自覚ながら、日本を一刺しした3人は、それでも、この国で歌い踊り続けます。なぜなら、「あなた」を信じてるから。
 そんな“彼女”たちは、まごうかたなき、日本の味方なのです。
 本気で、そう思ってるわけじゃないんだけど、
 そう思うようにすることが、肝心。

 いつか、本当に、そう思えるようになりますように。
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
[10/04 山手のドルフィン]


忍者ブログ [PR]